Nursing Study
女子患者の採尿方法/講評 他部門との協同研究を
子安 静枝
1
,
岡田 康子
1
,
金子 玉江
1
,
佐藤 伊那子
1
,
平井 澄江
1
,
塩山 美智子
1
,
石川 磨津子
1
,
小林 美也子
1
,
里 洋子
1
,
瀬戸 すみ子
1
,
榎 ミツエ
1
1東京医科歯科大学医学部付属病院第一内科
pp.96-98
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917532
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はじめに
尿の細菌学的検索法は,腎盂炎,膀胱炎などの診断に欠くことのできない検査法で,尿を可及的,無菌的に採取する必要がある。尿採取法としては,従来,カテーテルによる方法が,最も優れているとされていたが,患者に与える苦痛,尿道内細菌を膀胱内に押し込む危険性などの問題点があるように思われる。一方,排尿途中における尿(以後これを中間尿と呼ぶ)は,患者の苦痛は全くない点が大きな利点であるが,尿道口付近の消毒の問題があり,ことに女子においては,外陰部の消毒法,ならびに採尿法によっては,尿の細菌培養成績が信用し得ぬものとなる恐れがある。そこで私たちは,中間尿の採取方法を検討し,同一患者で,カテーテルによる採尿(以後これをカテ尿と呼ぶ〉と,中間尿の細菌数の比較を試みた。
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