座談会
准看護婦の発言できる場所を
前嶋 照子
1
,
中島 幸江
2
1堺逓信診療所
2名古屋大学病院
pp.32-37
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917516
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空理空論の高卒1年案
本誌 廃案にはなりましたが高卒1年案について,総会ではこれはなんとしても押しとどめていかなきゃいけないとの発言も准看護婦の方々から承わっておりますが,なぜそれについて反対していかなきゃいけないのかについて,まずうかがいたいと思います。
前嶋 高卒1年案が最初に考えられた理由が,看護婦不足の需給対策であるというところから,考えていく必要があると思うんです。看護婦免許所有者が今25万人いる,本当は看護婦が不足しているのではなく,やめていくという現状から,まず出発するべきであって,足りないから頭数をそろえればいいというものではない。看護婦というのはそんなに簡単になれる仕事なんでしょうか。人の命を預かる仕事をわずか1年で,頭数が足りないからそれで需給対策をするというようなことは,根本的に間違っていると思うんです。
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