ベッドサイドの看護
精神科における糖尿病患者への読書会を通じての看護
金田 寿美江
1
,
山崎 千鶴子
1
,
坂上 由美子
1
,
菊地 孝子
1
,
宇野 光子
1
,
橋本 きみ
1
1北海道立向陽ケ丘病院
pp.1123-1125
発行日 1975年11月1日
Published Date 1975/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917371
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はじめに
精神分裂病の長期入院患者には,肥満者が多く見られる.この原因は病気からくる意欲減退と,向精神薬の与薬などが複雑に関与していると考えられている.このような患者には,糖尿病を併発する患者も少なくない.当病院の男子開放病棟(60床)にも,4名の糖尿病と診断された者の外に,時折尿糖の出る要注意患者が5名いる.
この患者たちに糖尿病の実態をいくらかでも理解させ,治療に対する心構えを持たせることを目的とした読書会を昭和49年11月から開始した.その効果は著しいものではないが,患者の糖尿病に対する態度に変化を認めたので,ここに報告する.
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