インターホン
生命の尊厳/聖書の読書会から
中井 美幸
pp.329
発行日 1977年5月25日
Published Date 1977/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205216
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子育ての時代の終焉を目前にし,これから歩む人生の選択を痛感する人たちと共に「聖書の中の女性像」をテーマに読書会を続けて1年がすぎた。今月は旧約聖書「出エジプト記」第1章第8〜第2章20節だった。ここには,エジプト王のとった,対イスラエル抑圧政策が記されている。
1章15節以後に,「15またエジプトの王は,ヘブルの女のために取り上げをする助産婦で,ひとりは名をシラフといい,他のひとりは名をプアという者をさとして言った。『ヘブルの女のために助産をするとき産み台の上を見て,もし男の子ならばそれを殺し,女の子ならば生かしておきなさい』。しかし助産婦たちは神をおそれ,エジプトの王が彼らに命じたようにはせず,男の子を生かしておいた。
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