学生の研究
指導者の立場から—テーマの設定が難しすぎたが貴重な調査
津田 佳代子
1
1東京大学医学部付属看護学校
pp.710
発行日 1975年7月1日
Published Date 1975/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917291
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調査研究を通してとらえようとしたテーマが,思春期にある患児の心理であり,病気に対する認識であるために,学生の研究としては非常に難しい問題であった.看護研究においても,病識,不安,闘病意欲などの観察法,調査法は,方法論的にも技法としても必ずしも確立しているとはいえない.
従って,この研究で,患者たちが何をどのようにとらえ,考えているかを調査しようと試みたことはかなり冒険的であった.それ故に,結果は未熟であったかもしれないが,思春期にある筋ジストロフィー患児の看護に対しては貴重な資料になり得るかもしれない.
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