学生の研究
病名を知らない壮年期の癌患者に与える入院生活の影響とその看護について
荒関 美音子
1
1青森県立青森高等看護学院臨床看護学部
pp.601-605
発行日 1975年6月1日
Published Date 1975/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917267
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はじめに
我が国の昭和47年度における悪性新生物による死亡率は18.6%である.その中で胃癌の占める割合は男43.7%,女35.9%で非常に多い.受け持った患者は,ちょうど壮年期にあり,人生においても家庭においても最も充実した毎日を送って当然なのだが,入院によってそれもほとんど不可能な状態で,また病名を知らず,いつまで続くとも知れない入院生活を不安な気持ちで送っている.ここに入院生活が与える患者への影響について,私が1週間という短い実習で観察した問題点を取り上げ,その看護の在り方を考えてみたいと思います.
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