特集 医療事故
座談会 医療被害者の論理と運動
松本 憲一
1
,
西村 勇夫
2
,
松永 保彦
,
伊川 漸
1
,
三木 正明
3
,
岡野 五郎
1北九州医療に発言する市民会議
2全国未熟児網膜症から子供を守る会
3福岡県精神障害者家族連合会
pp.468-481
発行日 1975年5月1日
Published Date 1975/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917244
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松本 ここに集まられた方々は,それぞれの体験のなかで医療の矛盾を十分知り抜いておられる方々ですが,私は現在の医療はある意味では‘傷害と略奪を産業化’したものではないか,それほどどうにもならない状況に陥っているという感じがしています.ところがそういう医療の荒廃した状況の中で被害者とか患者がどのような苦しみを味わい,どんなことを考えているか,医療を実際に担当している人々になまなましく伝わっていない‘もどかしさ’があります.
そこで今日はそういう生の声をぶつけて,告発すべきものは徹底的に告発し,連帯し得るところはその接点をどこに見いだしていくべきか,を探っていきたいと思います.
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