ベッドサイドの看護
無口な老人患者へのアプローチ
土居 美代子
1
1高松赤十字病院内科混合病棟
pp.950-953
発行日 1974年9月1日
Published Date 1974/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917093
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ボーヴォワールの著書“老い”の中に‘私の病気は喘息と水腫だが,それよりも癒りにくいのは75歳という年齢だ’‘あなたは近視なのですか,それとも老眼なのですか?──私は老いなのです,ドクター’という一節がある.
私たちは—今後ますますそうなるであろうが—多くの老人患者を対象としているか,彼らに接するたびに疾病以上の何か,老人であるがゆえの何かを考えさせられる.ここで‘老い’とは何かについて考え,また看護婦として老人患者への理解あるアプローチについて,特に表現の少ない,無口な患者に対してのアプローチを取り上げて,その看護のあり方を考えてみたい.
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