特集 自殺予防
保健師による老人自殺予防へのアプローチ
津端 正子
1
1新潟県松之山役場
pp.671-675
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100943
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昭和59年5月,松之山町に住む当時県内最高齢の104歳のおばあさんが入水自殺をしました.ニュースは全国に報道され,新潟県議会においては,新潟県は常に高齢者の自殺率が1位から5位のワースト高位を保つため対策が必要だと議論され,新潟県,新潟大学医学部精神医学教室,新潟県精神保健福祉センター,国立療養所犀潟病院等の協力でプロジェクトチームを作り,実践的な自殺予防に取り組み始めました.
人口十万対率によると,当時全国の高齢者自殺率は50に満たないのに,松之山町は約430と高率で,全国の約8~9倍という数字になっていました.自殺予防活動に先行して,老人自殺の実態調査,老年期うつ病の疫学調査を実施しました.
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