ベッドサイドの看護
人工透析療法を受けている老人患者への援助—言語障害と右半身不全のある患者の場合
末沢 佳子
1
1四国鉄道病院3階病棟
pp.749-751
発行日 1974年7月1日
Published Date 1974/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917052
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糖尿病に合併する腎障害は,予後を支配する因子として近年重視されています.これは,インスリンや抗生剤などの治療法の進歩に伴って糖尿病患者の余命が延長した反面,腎臓を含む血管障害の合併が増加し,死因としても首位を占めています.
腎不全は医学の進歩にもかかわらず,予後が悪いとされていますが,血液透析療法ができ,一応救命する事ができるようになりました,この患者も高齢であり,種々の合併症と言語障害があるため,看護する面でも種々の問題があります.この看護にあたり,症状の緩和と共に,私達のできる言語訓練を試み,援助することは,看護婦の大きな役割りであると思い,ここにその経過を報告いたします.
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