2色ページ 環境とからだ・2
大気とからだ
永坂 鉄夫
1
1名古屋大学環境医学研究所
pp.572-575
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917019
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大気の人体におよぼす影響は,大気圧の変化に伴う呼吸酸素分圧の変化と,気圧の変化による物理的または機械的な作用,あるいはその両者が合併した形で現れる.中でも,特に酸素分圧の変化による影響は重要で,これは酸素が生体の酸化過程に不可欠であり,生命現象はすべてそれに依存するからである.
従って,ここでは酸素分圧の変化を主体に大気の人体への影響を述べるが,大気の構成にあずかる炭酸ガスや窒素の作用についてもいささかふれるつもりである.水蒸気や微量有毒物質については別の号での解説にゆずりたい.
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