研究と報告
患者は何を求めているか—患者の深層心理と看護の反省
小松崎 房枝
1
1国立霞ヶ浦病院外科病棟
pp.552-556
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917015
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Ⅰ.はじめに
患者中心の看護が叫ばれてすでに久しい.だが,私どもの外科病棟においては,個々の患者を人格的に把握しかつ援助すべき姿勢が,手術前準備や術後管理等手術を中心としてまきおこるあわただしさの中に失われがちであることを常に反省させられている.こうした実状の中でぎりぎりの看護力を効果的に生かし,よりよい看護をするための足がかりを得るため患者が真に求めている看護とは何かをとらえることが必要であると考え,それらの患者の深層心理の把握を企画した.
私どもはその方法としてKJ法1-3)を採用しこれによって患者の声を解析することを試みた.
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