資料
厚生白書(昭和46年版)より
齋藤 昇
pp.244-249
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916893
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昭和45年度厚生行政年次報告書の発表に際して
厚生白書は,国民の健康を守り福祉の向上をめざす厚生行政の年間の歩みを広く国民各層のかたがたにお知らせするための年次報告書として,昭和31年に初めて公表されました.今年は15回目の白書となるわけであります.
この間日本経済は画期的な成長を続け,国民生活水準の大幅な上昇をもたらして来ました.しかし,経済成長が同時にひきおこし激化させている環境汚染や交通戦争が経済成長第一主義への深刻な反省を生むに至りました.折しも,一連のドル防衛対策に端を発して自由貿易体制や国際金融体制に乱れが生じたことは,わが国の高度成長を主導して来た輸出の先行きに不安を投げかけています.
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