ベッドサイドの看護
意志が弱く,再入院をくり返す糖尿病患者への援助
高橋 美佐子
1
1宮城県立成人病センター内科病棟
pp.1413-1418
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916802
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糖尿病治療の基本的な方針は第1に食事療法,第2に適当な運動,第3に薬物療法であり,これらの療法を併用して治療がすすめられるが,最もたいせつなことは患者に糖尿病についての十分な知識を与え,患者自身が,自ら病気との戦いにいどむのだ,という決意をもたせることである.
宮城県立成人病センターでは昭和47年3月までは,月に1-2回,不定期に外来看護婦による糖尿病治療のための集団教育を開催していたが,病床が増大してきたので,院内の一貫した糖尿病患者の教育と指導の必要があり,医師・看護婦・栄養士の3者の話し合いのうえ,糖尿病教室のスケジュールが立てられた.3者会議は糖尿病教室の運営が軌道に乗るまで,月に1-2回の会合を開き,講義内容,個々の患者についての意見交換を行い,効果的な教育を検討した.現在も要請に応じて会合が開かれている.当センターで入院患者に行っている糖尿病教室のスケジュールは表1に示した.
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