緊急時の薬剤投与
心不全をくり返すときのジギタリスの使い方
久保 新一郎
1
,
岩田 征良
1
,
河合 忠一
1
1京大・第3内科
pp.1561-1563
発行日 1975年9月10日
Published Date 1975/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206232
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はじめに
うっ血性心不全の根本的な問題は心筋収縮性の低下にあり,その治療にあたっては心筋収縮増強作用を有する強心配糖体—ジギタリス—が基礎になる.ジギタリスのみでは十分な代償が得られぬ場合や重症例では利尿剤が併用される。通常の治療を行っても心不全をくり返す患者をみるとき,①適応に誤りはないか,②合併症はないか,③薬剤の投与法は適切か,を十分検討して対処しなければならない.本稿では,心不全をくり返す症例の分析と治療法を,ジギタリスの使い方を中心に述べてみたい.
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