特集 増悪を防ぐ! 連携のポイントを掴み,実践する,心不全フォローアップ
心不全患者のリアル① なぜ症状の増悪・再入院がくり返されるのか? ─病態と対策をイメージする─
猪又 孝元
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科学
pp.333-337
発行日 2025年3月5日
Published Date 2025/3/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025030004
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Key Points
心血管病を,危険因子から始まり,心疾患,心不全,そして死といった一連の連続的な現象として捉え,これをステージA,B,C,Dと表現し,より先に手を打つ,予防医療の重要性が強調された.その代表が再入院予防である.
心不全再入院の鍵はうっ血の悪化にあり,頸静脈怒張やBNP値などうっ血指標増悪の早期把握に努める.
心不全入院例では,退院時前の治療構築と退院後の治療維持がその後の心不全再入院を左右する.うっ血の解除(悪化の抑止),基礎心疾患や修飾因子への介入,予後改善薬の導入が重要である.
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