特集 小児診療ガイドラインのダイジェスト解説&プログレス
心身医学
17.くり返す頭痛
永井 章
1
1国立成育医療研究センター総合診療科
キーワード:
頭痛
,
くり返す子どもの痛みの理解と対応ガイドライン(改訂第2版)頭痛編
Keyword:
頭痛
,
くり返す子どもの痛みの理解と対応ガイドライン(改訂第2版)頭痛編
pp.573-577
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001289
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最初に二次性頭痛(とくに生命に危険を及ぼし得る危険な頭痛)の除外を適切に行う.また二次性頭痛の1つとして起立性調節障害(OD)を鑑別に挙げて,立ちくらみやめまいなどのODを疑う複数の症状があれば,小児心身医学会ガイドライン集 改訂2版「小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン」1)(ODガイドライン)の診療アルゴリズムに従って診療を進めていく.続いて頭痛の頻度(月単位で発作で回数)および頭痛の診断(とくに片頭痛)を国際頭痛分類(ICHD)にて診断を行っていく(2015年の本ガイドラインの発刊当時はICDH3β版であったが,現在は2018年にはICDH3版日本語訳2)が発刊されているので,本稿ではICDHと記載する)さらに登校困難の有無などの評価を行い,診療を進めていく.
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