第20回医学書院看護学セミナーより
リハビリテーション看護—ひとつの理解のしかた
服部 一郎
pp.954-961
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916718
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はじめに
私は医師になって以来,何らかの形で理学療法またリハビリテーションと関連した場所で働き,今日まで32年過ごしてきた.戦後は昭和23年九州労災病院においてみずからリハビリテーション施設をつくるとともに,その中で多数のメンバーからなるリハビリテーション・チームの一員として,多くの疾病・外傷,それも重症のものの治療に主として従事した.これに反し昭和40年よりは個人開業をし,最小のリハビリテーション・チームの一員として,外来から入院までの最前線に立って,軽微なものから重症まで,新鮮例から陳旧例までを取り扱うにいたった.つまり,リハビリテーションというものを比較的違った2つの面から体験することができた.九州労災病院では気がつかなかった多くのことを長尾病院で知ったことは,また大きな喜びである.
このたび医学書院主催‘看護学セミナー’の講演を依頼されたのを機会に,リハビリテーション看護に対する日ごろの考えをまとめてみた.
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