2色ページ 臨床薬理学・15
急性薬物中毒とその処置
保刈 成男
1
1日本医学部薬理学教室
pp.358-361
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916600
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中毒には,体外からの種々の化学物質ないし動植物性毒物によって生体に障害のおこる外因性中毒と,体内代謝産物によって障害される尿毒症のような内因性中毒とがある.薬物中毒とは一般に,明らかに化学物質と認められるものの摂取によって生体の生活機能がおかされ,ときに生命に危険の及ぶ状態をいう.
ここで述べるのは,急性中毒についてである.急性中毒は摂取量が過大のときとか,少量でも生体の感受性が大きいときにおこる.
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