ベッドサイドの看護
疼痛を訴える患者の看護
荒木 久恵
1
,
若宮 喜久江
1
,
石川 幸子
1
,
細谷 泰子
1
,
加藤 さい
1
,
千葉 きくえ
1
1虎ノ門病院7階北病棟
pp.605-608
発行日 1972年5月1日
Published Date 1972/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916320
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癌患者のふえた最近の外科病棟においては,癌性疼痛を訴える症例に出会う機会が非常に多くなった.しかし,痛みの程度や訴え方は,個々において異なるため,痛みを理解することも対処の仕方もむずかしい.しかも痛みの訴えがたび重なると,訴えをよく聞かず,痛みの状態をみることなく注射したり,また一方,注射による弊害を警戒するあまり患者は激しい痛みの中におかれるなどという事態がおきてくる.
ここに,17歳の腎腫瘍と骨転移による痛みを訴える少女の症例を取り上げ,痛みを軽減させる方法が看護の中の可能性としてどこまであるのかを考えてみたい.
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