ともに考える看護論・3
看護の独自機能/基本的欲求と看護活動に関するいくつかの問題
川上 武
,
川島 みどり
,
平尾 晴江
,
山根 美代子
,
小坂 富美子
pp.361-366
発行日 1972年3月1日
Published Date 1972/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916271
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看護の独自機能
1958年,ICN(国際看護協会)の看護業務委員会は‘…医学がどんなに専門化したとしても看護にはあらゆる場面に適用できる基礎理論があるという確信’(ディシー・ブリッジス序文)1)のもとに,ヘンダーソンに対して援助を要請した.これにこたえて生まれた小冊子が“看護の基本となるもの”(Basic Principles of Nursing Care)であり,わが国でもほん訳されて,広く看護婦や看護学生に読まれている.
したがって今回は,“看護論”の中で彼女みずから‘私の思考の結晶’(p.23)と評価して引用している看護の独自の機能を理解するためにも,前掲の“看護の基本となるもの”(湯槇ます他訳,日本看護協会出版部)の併読を行ない深めてみることにする.
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