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眼鏡が痛みの原因,他
pp.57
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915882
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ある人びとにとっては,二重焦点レンズの眼鏡は頸部の痛みそのものである,というのは,二重焦点レンズの眼鏡を求めた人には頸部や腕の痛みに襲われている人が多いことがわかったからである。オハイオ州立大学の研究者たちは,この原因について,読書用のレンズは眼鏡の底のほうについているから,眼のレベルあるいはそのうえで読書するためには頸椎を過度に伸ばさなくてはならないからだろうと仮定をしている。
痛みが襲ってくる時期は,この種の眼鏡をかけはじめてから2〜4週間たってからである。治療に最もよい方法は,頸椎を過度に伸ばさないことであり,また,ある場合には読書用レンズを眼鏡の上半分にもってくることもできよう。三重焦点レンズもできているが,これは頸椎に,二重焦点レンズ以上に負担をかけることになる。
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