あなたのなかの現代
しごき・にっぽんの恐怖—運動部と自衛隊の論理
鈴木 均
pp.126-127
発行日 1970年10月1日
Published Date 1970/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915070
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拓大空手部の拓忍会の“しごき”で一人の青年が殺された。錦城高校ラグビー部の合宿練習でOBの“しごき”によって15歳の少年が「くも膜皮下出血」で生命を絶った。こうした“しごき”による人命の殺傷が続発している。訓練がきびしくて,というよりもむちゃくちゃで,耐えられずに退部しようとすると,脅迫によって縁を切らせない。拓忍会の事件などは典型的な例である。
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