グラフ
自衛隊中央病院写真概説
pp.23-41
発行日 1956年6月1日
Published Date 1956/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201109
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自衛隊中央病院は,自衛隊メデイカルセンターの一環として世田ヶ谷区三宿の地に衛生学校及び技術研究所(衛生班あり)と隣接して建設された。延約5,700坪(看護婦宿舎等の附属建物約650坪),ベツト数500,外来約200として設計され自衛隊員(部隊職員を含む)及びその家族の診療のほか,特に研究,教育の面も考慮されている。建物の外観は十字形となつており,すべての機能を必要に応じて出来るだけ集中,或いは分散化するように設計されている,地階は管理部門,一階より五階までの20の翼は病棟のほか,外来,手術,X線,物療,臨床検査,研究,事務,医官室に各1翼を使用し,中央部に中央材料室,歯科治療室,血液銀行,薬局,患者娯楽室,電話交換室等を配置している。病棟は42床を看護単位とした完全看護を行い,給食は地階調理室より直接各階配膳室及び患者食堂への分散配膳方式による完全給食を実施している。診療部門は第1部〜第6部に分れ,それぞれ専門分野を担当するが,医局も病棟も共通に使用している。職員の定員は616名であり,そのうち医師,歯科医師,薬剤師は合計118名,看護婦146名,その他356名である。去る3月22日から診療を開始した。以下主として施設の解説を試みることにする。
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