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ユーモアの効用,他
pp.57
発行日 1970年9月1日
Published Date 1970/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915011
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病室のドアーの上に呼び出し灯がある。看護婦さんに用事のあるときには赤いランプがつくようになっている。この病院の看護婦さんが運転免許をとりにいった。信号は赤,だのに彼女は車を進ませた。びっくりしている警官に彼女は「だって,患者さんが便器をほしがっているのかと思ったの………。」
ぎすぎすとした世のなか,ユーモアは人と人との間をうまく橋渡しをする潤滑油のようなものといえる。ユーモアはいろいろなときに使われるけれど,看護の面では,①患者との人間関係にあたたかみを加える,②不安,ストレス,緊張から気分をやわらげる,③怒り,敵意,挑戦的な態度をやわらげ,社会に受け入れられるようにする,④苦痛やストレスにみちた気持をとり除いたりうち消したりする,⑤力づけてなにかを学んでいく能力を与える,といった面で役に立つといえる。
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