らいぶらりい
—佐久間 昭著—薬の効用,他
水野 肇
pp.46-47
発行日 1964年7月1日
Published Date 1964/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202792
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サリドマイド禍以来,薬の問題が急にクローズアップされはじめてはいるが,薬は非常に多くの問題をはらんでいる割に"くすりとマスコミ"とのいろいろな関係から,そのヴェールは,案外はがされていなかった.プラシーボ効果,動物実験の意義,からだのなかでの薬の運命,ほんとうの薬とニセの薬,薬はからだのどこで効くのか,薬と健康と美容,といったことは,一般の国民にとっても関心のマトであったが案外知らされていなかった.
こういった問題を"ズバリ"と書いたのがこの本の前半の内容で,1人1年2千円もの薬を飲む"世界一の薬好きの国民"には,大いに参考になるし,ほんとうの薬の意義が十分にわかるのが,これまでにない,本書の特徴であろう.
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