特集 そだて若い芽
臨床に出るまえにちょっと一言—創造性と未来に生きる心を/仕事をしっかり身につけて/計画をたて自己開発を/Professional-womanたれ/あせらず,さあスタートラインに/看護婦はすばらしい職業/初心を忘れずに/しごとはとっても辛いけど/日常業務のなかから研究を/自己の言動に責任を
石原 信吾
1
,
斉藤 淏
2
,
飯塚 スヅ
3
,
今尾 貞夫
4
,
加藤 光宝
5
,
島崎 光子
6
,
大熊 房太郎
7
,
石垣 純二
8
,
渡辺 モトエ
9
,
佐野 しよう
10
1虎の門病院事務局
2日本医科大学第一病院
3日赤中央病院看護部
4都立墨東病院
5東大病院
6慶応労組四谷支部
7医事評論家
8ラジオドクター
9日本看護協会
10東京医科歯科大学付属高看学校
pp.18-31
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914798
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専門性を確立せよ
看護業務ははたして専門業務であるのかどうかということで,今日必ずしも意見は一致していません。新教育を受けた皆さんは,当然看護業務の専門性を確信しているでしょうから,こう聞くとあるいは意外の思いをされるかもしれません。しかし,それなら,それが専門業務であるための要件とは何かということについて,皆さんに,あるいはもっと広く言って看護界に,はっきりした認識が十分存在すると言いきれるでしょうか。そして,その要件は,現在現実に行なわれている看護業務に十分具現していると言えるでしょうか。専門業務なら,卒後教育という問題も欠かせません。しかし,その問題に現在どの程度の関心がはらわれているでしょうか。
私自身は,看護業務は専門業務である,いや,なければならないと考えている者です。それで新たに職場に巣立つ皆さんに,まずこのテーマを投げかけてみたのです。少なくとも,このテーマの意味についてだけでも,よく考えてみてください。
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