特別掲載 医療研ルポ・1
量の増加が大前提—交錯する医療労働者の声
本誌編集室
pp.40-43
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914706
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/医療を国民の手に引きもどすために/
昨年新潟に起こった夜勤制限・増員要求の闘争が,全国的に波及し200以上の病院が協定化にこぎつけた。しかし,運動がある程度の成果を収めた今日,単に看護婦の増員があればよい看護ができるのかという問題が起こっている。ことは看護の数だけでなく,質と医療制度,医療政策そのものにまで発展させなければ,真に国民の医療確立が成し得ないというところにまできていると思われる。こうした情況を背景に,第1回医療研究集会が医労協の主催で開かれた。8月31日から9月1日までの3日間,東京・勤労福祉会館で228組合,625人の参加をみたこの研究集会は,12の分科会にわかれ,それぞれの職場代表を通じて医療の真の姿を追求しようとしたものである。
集会第1日目は,会場のホールで全体集会が開かれ,宇田川事務局長が開会を宣した。
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