医学と看護
悪性骨腫瘍における動脈内持続注入療法の看護
梅田 三保子
1
1岐阜大学医学部付属病院整形外科
pp.40-42
発行日 1969年10月1日
Published Date 1969/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914636
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はじめに
四肢に発生する悪性骨腫瘍,とくに骨肉腫は,10才〜20才代にみられるきわめて悪性度の高い腫瘍であり,切断,ないし関節離断術などの根治手術によって,局所腫瘍の安全除去が可能である。それにもかかわらず,肺転移をきたして,結局,1年以内に死の転帰をとるものが70%,5年以上の生存者は,わずか10%前後というのが現状であり,整形外科領域においても治療法の改善は,最も緊急を要する課題の一つとされている。
最近,当病院でも,悪性骨腫瘍の一治療法として,動脈内持続注入療法と,手術的療法の併用療法が試みられている。
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