ドクター訪問
力のあるナースを育てたい—愛知県立看護短期大学長 八田 宏先生
檜垣 日出男
,
本誌編集室
pp.113
発行日 1969年7月1日
Published Date 1969/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914555
- 有料閲覧
- 文献概要
名古屋市中心部より離れること約20キロ,なだらかな南面の段丘に,静かな文教地区にふさわしいたたずまいにある愛知県立看護短期大学,わが国初の2年制,3年制の両コースを併設する。パイオニアなら一度は味わわねばならない産みの苦しみにも耐え,初代学長に就任して1年。
「どんな看護教育をしようとしているかですか,ずいぶんむずかしい質問ですねェ」穏やかな口調の第一声である。「本学の設立目的そのものといってしまえば,それまでですが,医学を勉強したものが医師となり,薬学を勉強したものが薬剤師となる,それぞれ国家試験を受けてそうなるわけですが,同じように看護学を学んだものも,その結果としてナースになる。ただ,その資格を持ったのちにナースとしての働く,その働き方が問題になると思うのですが,そのへんを十分に考慮した教育が必要だと考えています」
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.