ママさんナース奮戦記・1
ラッキーな私だったが
山内 京子
1
1国立東京第二病院内科
pp.88-89
発行日 1969年4月1日
Published Date 1969/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914444
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共稼ぎ,ママさんナースの苦労について書いて欲しいという。戦争という,女性にとって最も憎むべき状態がしばらくは日本から遠ざかっており,また女性の社会的な進出が一般的になってきて,ナースも共稼ぎや,子供ができてからも仕事を続けるという人が増えてきた。けれど,まだまだ,女性が仕事と家庭,結婚生活とを両立させることは容易ではない。ましてナースの場合,より困難な条件が多いことはよく言われる事実である。自分がこうして手記を綴って雑誌にのせる意味も,さまざまな悪条件,制約のなかでがんばる同輩あるいは後進に共通の悩みを分かち合えて,励ましや参考になればということなのだろうと,そう思って自分の過去幾年かをふり返ってみた。
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