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大言小言—ある役割り
入江 相政
pp.117
発行日 1969年1月1日
Published Date 1969/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914357
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病人というものは,まず第一におびえている。大したことでなければいい。大したことではあるまい,とも思っている。けれども,ひょっとすると,えらいものがひそんているのかもしれない。もしそうならそれを見きわめてもらいたい。とはいってもぞっくり切られたりして,ひどく痛い目にあうくらいなら,このままそっとしておいてもらいたい。それで死んだら死んだ時。どうも仕方がない。こんな風にも思っている
白衣の看護さんが,カチャカチャいわして,ピカピカの器具を運んでくる。
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