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大言小言—看護婦への憧憬感
伊藤 桂一
pp.113
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913962
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私は戦中派のひとりだし、戦場経験も長いので、看護婦という存在には抜きがたい憧憬感を抱いている。討伐に出るたびに、うまく負傷して、しばらく陸軍病院へ行けないものか、と考えたものである。
看護婦(従軍看護婦だが)は、利害や身の危険を忘れて、その使命感に純粋に挺身する、ということになっていた。そして、いかなる困苦、殺伐な環境においても、美しくゆたかな情操を失ってはならなかった。
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