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私たちのナース・ステーション—京都大学医学部付属病院眼科病舎
清水 昭子
pp.110-111
発行日 1968年10月1日
Published Date 1968/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914172
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単純な構造に凝らす工夫
臨床医学の教育と研究の場であり,また診断と治療の面で他の医療施設では手におえない患者を主として取扱う機能を持つ大学附属病院におけるナース・ステーションには,一般診療病院とは違った問題も多くある。医師,研修医その他医療従事者等多くの人々が,それぞれの目的によって出入りするが,設備や調度品はーつのものでいろいろの機能を備えているものは場合によってむしろ能率が悪い。単純な構造のものの使用方法や配置に工夫をこらすことによって,利用価値も増し動線も短くするように考慮している。
眼科勤務の看護婦は,患者のもつ苦悩にある時は深い共感をつくりあげながら,理解への第一歩をかためつつある時は勇気づけ依頼心を持たせないで日常生活ができるようにいかに援助して行くか,また直接生命に影響がなくても視力障害の程度によって眼科的な生命が危険状態であることを真剣に受けとめて,個人的にも社会的にも視力の保護と,人間としての幸せを守るためよい看護を目ざし,日夜取組んでいる現状である。
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