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私たちのナース・ステーション—アイデア・レデイ群雄割拠—国立名古屋病院
pp.102-103
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914099
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ステーションの中央にご覧のような円形のデスクがデンとすわっている。副総婦長の田辺さん考案による回転式カルテ台である。
まん中のいちばん広い部分が机の役割をするものでこれは固定している。その上下にカルテや必要書類が収められていて、この部分は上下ともグルリと自由に回転するようになっているわけだ。だから看護婦さんたちは自分のすわった位置を動かずに必要書類を手元にすることができる。全体が円形でできているために場所もとらないですむ。動線の合理化と、とかく手ぜまになりがちなナース・ステーションにうってつけという一石二鳥の効能ありというわけ。検査書類の多い内科病棟では大だすかりですと看護婦さんたちは喜んでいる。田辺さんはこの工夫のアイデアを国鉄のパンフレット台から得たといっている。日常の何げない事がらの中に、看護業務に役だつことがたくさんころがっているのかもしれない。
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