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シリーズ/霊長類ヒト科—陶酔
pp.106-107
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913997
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原始時代に帰ったような気分。まるで洋服などつけていないかのような感じだった──男性/30才前後(きわめて健康的な受けとめ方)あの騒音によく聴覚が耐ええますな。しかし自分で自然にリズムをとっているのに気がついてがく然とした。この娘さんといったいどんな話ができるだろうと思ったよ──男性/40才前後(40の年を迎えると、なかなか単純にはゆかないというわけ)案外おもしろいね。また来たい──男性/20才前後(これはまた単純そのもの)この年で、大変勇気のいることなんです。家庭生活の決まりきった枠からとび出す、いろんな意味で抵抗がある。でも固定化した日常の規範を破ることは大事なことだと思う。一度踊ったら止められませんよ──女性/35才前後(なかなか哲学的である。)陶酔とは己れを忘れた状態であろう。しかし、こ覧のように己れをとりもとすたあにこそ、己れを忘れるのが人間なのではあるまいか。
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