看護心理研究
看護体験のなかでの喜び
坪根 照代
,
石川 絹子
,
梅田 ヒロ
,
山口 絢子
,
富山 明子
,
季羽 倭文子
pp.38-42
発行日 1965年9月1日
Published Date 1965/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913715
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護心理研究会グループでは,看護の独自性が患者,患者の家族およびそれらの人たちをとりまく人びとに対して,看護に関する相談助言と,生活調整指導などをすることにあると考えて研究をすすめている。しかし,私どもがよい仕事をしていくためには,身分待遇に関する問題,教育研修に関する問題など,多くの困難な問題がある。看護婦不足ということは,そのなかでも重要な問題の1つである。ここに,これから看護の職につこうとする人,現在看護職にある人,その他,一般の人びとに,看護の職場では,このような楽しみや嬉しさが体験でき,生きがいが感じられることを知ってもらうことは,この問題の解決の一助となり,人員獲得の1つの方法ではないかと思われる。また,喜びや生きがいを感じることによって辛く,苦しいことも変化し,私どもが職務を行ないながら,人間的な成長のするのに役立つのではないかと考え,ここに,病院,保健所,事業所に勤務する人,教育の場にある人たちのそのような体験のいくつかを紹介することにした。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.