この人と30分
—許せない偽事ナースの養成—東北6県メディカルセクレタリーに反対する大石 よ志いさん
いしはら たかよし
pp.102-103
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913669
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看護婦不足の問題はもうずいぶん長いあいだ各方面であらゆる機会にとりあげられ,改善の方向を求められながらも,今では全く慢性化して少々のことでは解決できそうもない状況になっている。そしてこの看護婦不足による大病院の悩みもさることながら,最も深刻な影響をうけているのは有床診療所であろう。そうした開業医のさし迫った必要から,医師会の手による副看護婦の養成が行なわれるようになったのはもう数年も前からのことである。しかし,それは市やせいぜい県の単位で行なわれていたのだが,今年に入って東北地方6県が連合して「東北医師会連合会メディカルセクレタリー通信教育部」を設けて通信教育による大規模な副看護婦養成を始めることになった。これに対し東北各県の看護協会支部では連絡協議会を開いて対策を協議し,医師会に対する要望を提出するとともに今年度看護協会総会にも反対運動の具体化を提案したのである。
看護協会総会のひと時,長崎市公会堂の一隅で東北6県連絡協議会代表の1人大石よ志いさんにインタビューを求めた。大石さんは仙台市の衛生局保健課に勤務する保健婦さん,保健婦会の宮城県支部長で,看護婦会支部長の谷きみこさんに協力して今回の運動を推進してこられた1人である。
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