研究
プラスミンを用いた抗プラスミン値の測定法
松岡 松三
1
,
桜川 信男
2
1新潟大学医学部
2松岡内科学教室
pp.357-360
発行日 1968年5月15日
Published Date 1968/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916392
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緒言
近時ウロキナーゼなどの血栓溶解剤1)2)3)およびトランサミンなどの線溶阻止剤4)5)6)が臨床各方面において応用されるにつれ,線維素溶解(線溶)現象という言葉も身近に親しみを持てるようになった。しかし,このような薬剤を用いるにあたり,生体内線溶系の徴妙な変動を把握し,薬剤投与による臨床症状の変化,たとえば血栓溶解剤の過剰投与による出血傾向などを観察し,管理することが必要である。
線溶現象に関する測定法は今日まで種々の原理にしたがい,数多くの方法が考案されているが,いまだに最良の方法はみられず,とくに抗プラスミン値測定法に関しては決められた方法はない。
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