患者とともに
前向きの問題意識を
小林 富美栄
1
1東京女子医大付属高等看護学校
pp.58-59
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913588
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〈外人の目にうつった日本のある病院〉
「日本の○○病院に入院した友達を見舞って,私はその病院の不潔さにまず,びっくりさせられました。友達の同室の患者のベットのまわりには,その患者の私物がいろいろと置かれていて,まるで,この病室に永住するのではないかしら,とさえ思えました。そして,時々,あの満員電車の中で体験するような不快臭が,この清潔であるべき病室に,ただよってくる。……にいたっては,いささかあきれてしまいました。
私は,あなたに一つ,伺ってみたいと思います。この病院にも専門家である医師や看護婦がたくさんいるはずなのに,彼らはこうした事柄について,本気で考えているように私には見えないのです。なぜでしょう。
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