看護の潮 看護記録を検討する
私たちの使っている看護記録
ケース・3 大阪赤十字病院
増地 八重子
1
,
松野 篤子
,
成田 喜代子
,
酒見 邦子
,
寺井 克子
,
道村 政枝
1大阪赤十字病院内科
pp.32-37
発行日 1967年9月1日
Published Date 1967/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913274
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看護記録の意味するもの
看護記録は,四六時中患者に視線を向けたものだけに,その継続的な記録が,①治療上,②看護実施上,③医学および看護の研究上,④法律上の証拠書類として重要な役割を果たしていることは,私たちが常々体験していることである。近年,医療・看護の概念の急速な進歩,すなわち「患者を一人の人間として総合的,全人的にみること」に伴い,また一方,看護婦自身の手で「看護学」を学問として体系づけようとの気運が高まっている時,他の諸学問の発達過程において,実験・観察・記録が,真理を見極める重要な資料であったことからも,一層その意味が大きくなってきた。そこで,現在当院で使用している看護記録の種類とその特徴を示し,看護記録の目的を達し得るものか否かの検討を加えてみた。
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