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大阪赤十字病院外来本館について
太田 幸雄
1
1大阪赤十字病院精神科
pp.783-785
発行日 1960年10月1日
Published Date 1960/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201724
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大阪赤十字病院は明治42年創設,昭和2年以来大々的に鉄筋コンクリートの近代的建築に改築を行い,病舎,看護婦寄宿舎,研究科,職員棟,炊事場の改築が完成し,当時ではスエズ以東最大最新の設備を誇つていた。さらに総合外来の建設も計画していたのであるが,戦争のため中止となり敗戦後は米軍に接収され,昭和30年接収解除となるまで,苦難の道を歩んだのである。
こういう事情であるので,外来本館の建設は当院にとつては三十数年来の懸案であり,悲願でもあつた。そのため本院の接収解除以来,菊池院長を中心として鋭意計画をねり,厚生年金還元融資をもとに,大阪財界,日赤組織の後援が加わり,33年4月着工,34年9月にその第1期工事が完成した。
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