グラビヤ
ルポ 一日看護婦さん—大宮赤十字病院
早川 ミツオ
,
本誌編集室
pp.5-12
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913128
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一日看護婦,一日病院長など,一日○○というのはよく使われる手だが,ここに紹介する一日看護婦の場合は,それらのものとは,ややおもむきを異にする。
笹の葉さらさら,軒端に揺れて,お星さまキラキラ,金銀砂子──だれでも知っている古い歌,だれでも聞いた懐しい歌その「たなばたの歌」が,入院した病院で,どこからともなく聞えてきた。
単調な療養生活はえてして人の心をふさぎ勝ちにする。そんなとき少しでも慰めになればと,白衣のまま口ずさんだ歌,笹の小枝にたらした小さな短冊であったかもしれないが,まごころのブレゼントは“まごころの奉仕”という大きなお返しとなってかえってきた。
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