看護の潮 転期にたつ看護教育
新カリキュラムに思う
—進学コース教務の立場から—学院が教育の主体性をもって
中塚 愛子
1
1関東労災病院付属高等看護学院
pp.36-38
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912964
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
さきに文部省から「看護学校(3年制)教育課程改善案」が,続いて看護学について「教授要目案」が発表された。それに対して厚生省から有識者の意見をまとめた「意見要旨」が出され,いま看護学校養成所長会議を開いて,それの検討がなされようとしている。来年4月の「指定規則」改正を目標に,いまや看護教育はあわただしく胎動を続けている。
それに対して,おおかたの看護教育担当者はこの改正案の主旨に賛成で,学校らしい学校に一歩近づけられたもの,そして総合看護の理念がうきぼりにされ,新しい看護学の体系づけがなされたと,非常な期待をもって迎えられているように思う。その反面,現実を顧みた時,あまりに多い問題に頭をかかえると同時に,厚生省の改正はその必須条件ともいえる。人的および物的な面であまり期待できないことを感じて,困惑しているのが現状ではなかろうか。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.