看護の潮 夜間の看護
看護婦の夜間勤務と疲労度
東 義晴
1
1武藏野赤十字病院庶務課
pp.37-42
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912930
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はじめに
本来なら人びとの休む時間,または寝ている時間に働くということは,実際に働かなくても考えただけで疲れるような気がするし,つくづく大変なことだなあと思う。だからそんな時間に働かなくてすむようにするのがいちばんよいのだが,看護婦という職務ではそれが許されない。だとすれば最も疲れ方の少ない,特に蓄積疲労(たとえば日曜日に十分休養をとったあとの月曜日にはスッキリとして疲れを感じなくとも日を追って疲労が蓄積して土曜日の勤務前にはすでに相当作業を行なった程度に疲れが残っている)が最少であるような方法を考えなければならない。これがわれわれ病院において,看護婦の夜間勤務と疲労の問題に取り組み始めた最大の理由であるが,その他に次のようなことがある。
(1)全国的な看護婦絶対数の不足は,実際問題として近い将来3交替も不可能になるのではないか。
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