夜勤疲労調査
新勤務割当試案の看護婦におよぼす疲労
大蔵 貞子
1
,
内科看護婦一同
1
1国立山中病院
pp.34-39
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912661
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看護婦の勤務について,労働管理の面からみると,労働量,労働時間その他いろいろの問題がとりあげられています。そのうちでも,病棟看護は特殊の勤務であり,看護婦の交代を行ないながら24時間連続的に勤務する必要性があり,昼勤,準夜勤および深夜勤と3交代制で実施されているのが現状であります。すなわち,その勤務状況は,昼勤では看護婦の大多数がこれに当たり,勤務時間も午前8時30分から午後5時までであるが,準夜勤では,午後4時30分から翌日の午前1時まで,深夜勤では午前0時30分から午前9時までで,それぞれ看護婦1名が勤務に当たっています。この勤務体制では,準深夜勤は1人なので休息時間がなくて疲れやすく,重症や急患がでた場合に応急適切な処置ができにくい,などの不満な点のあることが指摘されていました。
この時に当たり,厚生省より看護内容を低下させることなく,夜勤回数を可能なかぎり減らして,勤務中の休けい休息を与える方向で一応の標準を形成した新試案が提出され,当院において,テストケースとして実施するように指示されましたので,従来の勤務体制と新試案による体制とを比較検討し,いずれの体制が看護婦におよぼす疲労が大きいかを調査しました。
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