グラフ
とまどいつつも患者とともに歩みたい—国立療養所多磨全生園1病棟の夜勤看護
芦村 カズヨ
pp.6-9
発行日 1976年1月1日
Published Date 1976/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917782
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
健康な者にとって 眠るために休みために 明日への希望さえくすために夜はあるのかもしれない.しかし 病む者にとっては 明日という日は確実に訪れるものてのるかどうかさえ確かでない.
全生園の患者1027名中235名がらい特有の症状のため視力障害があるという.ここ眼科病棟の患者にとっても 夜はただ長く 厳しい.明日 朝を迎えるとき 眼が開かないかもしれないという不安が この眼科の患者全部にあるといってもいだろう.そんな患者の中あって看護婦はただとまどってしまう.そして患者も看護婦もお互いに苦しんそしまう.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.