医学と看護7月のテーマ
腎不全の看護
鈴木 真里乃
1
1慈恵医大病院内科病棟
pp.57-60
発行日 1966年7月1日
Published Date 1966/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912804
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I.はじめに
腎不全とは腎機能がはなはだしく低下し,体液中の不用物質を排泄できなくなり,体液の異常をきたした状態で,臨床的には尿毒症の症状を呈する。かつては,尿毒症の患者には治療の方法も乏しく,手のほどこしようもないという先入観念もあったが,近年,著しい腎および代謝生理学の発展につれ,予後も次第に向上している。
以下に述べるような原因によって,腎機能の低下が徐々に進行して行ったものを慢性腎不全と称し,今まで正常であった腎機能が急速に悪化したものを急性腎不全と称する。
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