グラビヤ
外来看護と予約制—虎の門病院内科外来の試み
早川 光雄
,
本誌編集部
pp.5-12
発行日 1966年7月1日
Published Date 1966/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912789
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病む者にとって,その心身の回復を,より懇切な看護,より十全な設備と技術とにゆだねたいという願いは切実だ。しかし,誰もが,いつどこの病院に行っても,その願いを満たされるということはむしろまれであろう。立派な病院には患者が集中し,いきおい粗診,乱診を招くといった事態が現実である。虎ノ門病院内科外来においてこの三月から採り入れられた「外来予約制」は,この困難な状況を一歩打ち破る意欲に満ちたテストケースだろう。医療チーーム間の合理的機能分担と患者のスムーズな流れを目的とするこの制度はより完全な体制へのホップであり,ステップとして,期待できよう。
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