この人と30分
—大らかな自分を育てるなかで受刑者の看護を—八王子医療刑務所婦長白井富貴さん
くりはら ひろし
pp.102-103
発行日 1966年2月1日
Published Date 1966/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912646
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●八子医療刑務所
八王子は戦後開発された住宅衛星都市とは違い,最も古く東京都のなかで市制が施されたところと聞く。その八王子が村的存在であった遠く明治26年八王子監獄が現在地に建てられた。そして関東大震災で倒壊,大正15年心神耗弱少年受刑者の特殊刑務所となる。
昭和2年八王子少年刑務所となり実質的に医療刑務所としての性格を帯びてくる。昭和15年医療上完全な設備を持った独立矯正施設の必要性が叫ばれはじめるが戦局激化で中断。敗戦後犯罪者の激増に合せ疾病受刑者も増加,この声が再燃した。昭和23年より医療設備,病棟,研究室など相ついで充実されていく。昭和26年3月31日,法一部改正により正式に医療刑務所として指定,4月1日発足。
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